%e7%9f%b3%e5%b7%9d%e5%8d%9a%e5%85%88%e7%94%9f%e3%80%80%e7%99%bb%e5%a0%b4

石川博先生 登場!!

石川先生  “卒業生とのつながりと楽しい思い出”

石川 博

まずは個人としての近況。4月より副校長というものになりました。授業は週8時間持っています。昨年、本を出しました。角川文庫のビギナーズクラシックというシリーズの1冊で、「南総里見八犬伝」。大きな書店には置いてあります。

 今でも卒業生(一部中退生)とはそこそこ交流があります。一緒に芝居や美術館に出かけたり、披露宴に招かれたり、中には相談を受けたりすることもあるのですが、そのたびに、教員は面白い仕事だな、と思います。郷土研究会とか文芸協会とか、同年代か年上のメンバーとの活動も多いのですが、卒業生は確実に自分より若い方々で、しかも多彩。ふだん絡むことのないジャンルの人々の話が聞けるのが楽しいのですね。

  実は年甲斐もなくミクシィ(日本最大のソーシャルネットワークサービス)に加入していて、多くの卒業生と連絡を取っています。ミクシィ加入者の中には出身校を自分のアイデンティティとして感じている方が多いらしく、駿台甲府高校関連のコミュにも1000名近くが参加しています。(無謀にも石川は本名で登録しているので、ミクシィ加入者は、検索してみてください。)ミクシィに限らず、同窓会ってのは、サラリーマン、自営はもとより、医者や研究者やフリーターなどさまざまな分野の方が、駿台甲府出身という一点でつながりを持てるのがいい。このネットワークを生かさない手はないな、と思います。

  さて、事務局からの要望は、思い出に残る出来事や生徒、学校生徒の変わり様でした。あまり昔を懐かしむ趣味はありません。卒業生との交流も、思い出話をするためではなく、今現在何か役立ったり面白かったりするから続いているのですから。それでもユニークで印象に残っている三者面談を二つ紹介します。①成績も素行も悪い寮生(関西出身)の父親。「お前、こんな点数だったら女にももてへんやろ(バシッ)。なんとかしいや」。・・・これは、いい激励の仕方だと感心しましたが、結局その後も成績、生活態度とも改まりませんでした。②志望が揺れている男子生徒の母親。夫は医者「この子ったら文学部に行きたいなんて、馬鹿なこと言い出すんですヨ。そんなとこ出たって何にもなれないですよネー、先生」「ま、僕も文学部出身ですがね」「いえ、先生は別です」とあわてて取り繕う。・・・大人げない対応だったとちょっと反省していますが、その生徒は母親の期待通りなんとか私立医学部にもぐりこみ医者になりました。生徒以上にいろいろな保護者がいて楽しませてもらっています。

Sponcer