同窓生2名が1年生に講演してくれました
2011年2月3日
1月31日(月)、駿台甲府高等学校塩部キャンパス本館5階大ホールで、普通科1年生の進路学習の一環として「職業人講演会」が開かれ、講師として8期生で、農業生産法人「サラダボウル」代表取締役の田中進さんと、21期生でNNTファシリティーズに勤務する中村佳代さんをお迎えしました。
田中さんは、大学卒業後、10年間の金融(銀行・保険)勤務を経て、7年前に「サラダボウル」を設立、安全で美味しく、価格も安い野菜作りに取り組み、農業の「新しいカタチを創る」事業を精力的に展開する若手社長として、全国でも知られる存在となっています。過疎化と後継者不足、輸入農産物の拡大など、日本の農業には未来がないと言われる昨今、発想の転換一つで、まだまだ工夫、再生できる余地が大きい農業を「カッコイイ産業」にしたいと意気込む田中さんの情熱と企画力・行動力に、生徒たちは感嘆することしきりでした。
中村さんは、現在、天文通信エンジニアリング室に所属し、プラネタリウムや天文台のコンサルタント業務を担当するほか、部署を越えてイベントの司会、ポスターデザインなどマルチに仕事をこなしています。自らの中学・高校時代を振り返りながら、さまざまな勉強に逃げないで取り組むことが、進路の幅を広げ、また将来の職業にも生きてくる。次々と新しい仕事に挑戦し、多くの人たちと関わるための「言語」を習得することが、高校時代の勉強ではないかという話をされ、生徒達に深い感銘を与えてくれました。
お二人の講演のあとに、座談会の時間も持たれ、会場の生徒達からも次々と手が上がり、高校生の今をどう生きるかなどについて、示唆に富んだアドバイスや、後輩達への熱い励ましの言葉をいただきました。1年生にとっては駿台生の精神である「チャレンジング・スピリット」を地で行く二人の先輩から多くのことを学びことができ、今後の「進路を拓く」ためのヒントを見つける有意義な講演会となりました。
* 田中 進さん(8期)農業生産法人「サラダボウル」代表取締役
横浜国立大学経営学部卒業後、東海銀行(現 三菱UFJ銀行)・プレデンシャル生命保険に10年間勤務。様々な業種・業態に係わる中で、金融をはじめ他業界の視点で農業ビジネスの可能性を実感し、2004年農業生産法人「サラダボウル」を設立。新規就農者を受け入れながら、約10ヘクタールの農地で60品目の野菜を栽培している。
* 中村 佳代さん(21期)㈱NTTファシリティーズ天文通信エンジニアリング室
山梨大学工学部循環システム工学科卒業。㈱NTTファシリティーズ入社後は、電力設備の設計や保守、省エネ提案等に従事。現在は、プラネタリウム・天文台・科学館のコンサルティングを行う。また部署の枠を超え、イベントの司会、ポスターデザイン等、マルチな活躍をしている。