駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報 ドクターリレー Vol.8
2013年2月1日
神谷 鉄士(5期 かみや整形外科クリニック)
駿台甲府高校5期生の神谷鉄士(かみや てつし)です。
駿台甲府卒業後は東京医大に進学し、その後東京医大整形外科に入局し、約3年前から甲府城東にて開業しています。
私は、駿高在学時に柿澤 喜英監督率いるラグビー部に3年間所属していました。ラグビー部の同期は、14・15人はいたかと思います。当時のラグビー部は、創部間もない弱小チームで1勝するどころか得点することもままならない状況でした。ボール1つ買うにも予算が十分ではなく、スパイクや練習ジャージに至っては自腹で購入するしかなく、汚れてボロボロになったジャージを何度も着まわしていました。そんな状況でしたが、監督や仲間と練習するのはいつも楽しかったように記憶しています。
結局、3年間で1勝も出来ませんでしたが、その後、後輩達が県大会でベスト4やベスト8まで勝ち進んだり、あの早稲田大学ラグビー部で先発出場して活躍している後輩がいるとの情報を知った時には大変うれしく誇らしく思いました。しかし、現在、駿高ラグビー部は存在せず、非常に残念に思っております。ラグビーの競技人口自体が減少していることが大きく影響しているものと思われますが、駿高ラグビー部が復活することを待ち望んでいます。
さて、前置きが長くなってしまい申し訳ありません。医療情報に移りたいと思います。
関節リウマチという病気を聞いたことがあると思いますが、関節リウマチとは免疫機構に異常が生じ、骨や関節、筋肉など、体を支え動かす運動器官が全身的な炎症を伴って侵される病気です。
特徴的な症状は、手指のこわばり感や手首や手足の関節の腫れや痛みです。高齢者や若年者にも発症することはありますが、発症のピークは30~40歳代で、性別では女性に多く、男性の5~6倍の発症率です。診断には、問診や局所所見はもちろん、レントゲン検査・血液検査をはじめ必要に応じて超音波検査やMRIも行うことがあります。関節リウマチは進行してしまうと、関節や骨の変形・破壊が進行してしまい、日常生活や社会活動に大きな支障をきたしてしまうので、早期診断と早期治療開始が重要です。手指・足指がこわばる、関節が腫れる、関節が痛むあるいは全身倦怠感があったり、原因不明の発熱続いている等の症状が認められたら最寄りの医療機関に問い合わせてみてください。