駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報・ドクターリレー Vol.21
2015年4月1日
古瀨寛子(15期 市立甲府病院勤務)
このたび担当させていただくことになりました15期生の古瀨寛子と申します。共学になってから5年目、女子の5期生でもあります。現在は市立甲府病院に耳鼻咽喉科医として勤務しています。
高校時代は、駿台甲府高校の過渡期にいた様に思います。1つ上の学年からようやくクラスが男女混合となりました。在学中に各校舎(当時は、西館、北館、南館だったでしょうか)の教室に冷房がつき、北館にいた2年のときにお隣甲府工業高校が校舎の増築を開始していました。工事の音に合わせて北館も揺れるものですから、崩れないか心配でした。3年の時に中等部が新設されたのだと思います。隣にSATYができたのも在学中でした。寮生も多くおり、楽しい日々を過ごしていたと思います。
高校卒業後は東京医科大学に入学し、同大学の耳鼻咽喉科に入局しました。医局には8年間在籍し、平成23年に5月に山梨に戻ってきました。確固たる目的もなくひとまず実家に帰りつきましたが、生来の気性から何もすることがない時間が長く続くのを好まず、現在の職場に押しかけの様な形で雇って頂きました。
勤務してから4年、中規模病院の耳鼻咽喉科として地域の医療に携わって感じるのはこういった病院の地域における重要性でした。一つには耳鼻咽喉科で入院できる施設がかぎられていること、また夜間救急の仕組みも都内の病院とはまるでことなっていました。『医師不足』というコトバが頭にチラつきます。私はまだ若輩ものであり、すでにご開業されている諸先輩先生方の苦労とは比べようもありませんが、地域の医療が充実していくといいな、と感じております。
高校生活を邁進されている皆さんへ。山梨はいいところだと思います。卒業されたら都会へ、なんて思いもあるかもしれませんが。ちょっと都内へ十数年ほど遊びに出て、その後の人生は山梨で過ごすのがいいかなーと、出戻った私は思います。医師を目指す方もそうでない方も、将来地域を盛り上げていってくれたらと思います。
経歴=
平成09年3月 駿台甲府高校卒業
4月 東京医科大学入学
平成15年3月 東京医科大学卒業
5月 東京医科大学耳鼻咽喉科入局
医局人事でいくつかの病院へ出張していました
平成23年6月 市立甲府病院入職