駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報・ドクターリレー Vol.45
2019年4月1日
窪田 雅之(27期生 自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科勤務)
ドクターリレーvol.45を担当します27期の窪田雅之と申します。いつも楽しく同窓会Hp拝見しております。リレーもついに私の代まで来てしまいました。同級生の江川(旧姓:原)さんからバトンをもらい、慣れない文章作成に四苦八苦しております。
高校時代を振り返ればもちろん勉強はしましたが、楽しい思い出も多く、その分、担任の保坂先生にも沢山御迷惑をかけたと思います。文化祭ではクラス出し物でピタゴラスイッチ制作したのはいい思い出です(今も続いているとかいないとか)。数学も好きで、当時の恩師永山先生、坂本先生、永井先生には大変お世話になりました。
高校卒業後は、信州大学へ進学しました。初期研修を経て現在は循環器内科後期研修医として、自治医科大学附属さいたま医療センターに所属し勉強させて頂いております。医師4年目である2018年度は北海道帯広市で地域医療に従事し、縁あって下半期は高崎の地で循環器科立ち上げの一部を担うという、貴重な機会にも恵まれました。江川さんとは本当に偶然、帯広で一緒に仕事をすることになったため、世間は本当に狭いなと実感しています。
循環器内科は心臓のイメージが強いですが、その名の通り血液循環を得意とする診療科です。目の前の病態が直接生命予後に直結することも多く、必要な時は大動脈内バルーンパンピング(IABP)や経皮的心肺補助(PCPS)など、機械サポートを駆使して循環動態維持に努めます。重症例も多いですが、治療に反応して患者様が良くなった時は、この上ないやりがいを感じる瞬間です。現在、心臓カテーテル検査・治療の修行中ですが、冠危険因子(高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙歴など)があり、症状がないまま冠動脈硬化が進行している場合も多く経験してきました。生活習慣は大事だと、自分のことを棚に上げて指導を行う日々ですが、身内に話しても自分含め、中々危機感がなく困っております。
循環器内科は夜間緊急呼び出しや他科からの相談も多いので大変ですが、その分やりがいは大きいです。まだまだ若手なのでしばらくはがむしゃらにやってみて、駿台直伝の「チャレンジングスピリット」の精神で邁進していこうかなと思っております。この文章が掲載される頃には新元号が公表されているでしょうか。皆様、時節柄何卒ご自愛下さい。
経歴
2009年3月 駿台甲府高校卒業
2015年3月 信州大学医学部卒業
2015年4月 株式会社日立製作所 日立総合病院 初期研修医
2016年4月 東京大学医学部附属病院 初期研修医
2017年4月 自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器内科
2018年4月 社会医療法人 北斗病院 循環器内科
医療法人社団前橋会 高崎ハートホスピタル 循環器内科