駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報・ドクターリレー Vol.47
2019年8月19日
河西 浩人(27期生 山梨県立中央病院 高度救命救急センター)
今回のドクターリレーを担当させていただく27期生の河西浩人です。同級生の齋藤惇平君からバトンを受け取りました。
駿台甲府高等学校から山梨大学へ進学し、山梨県立中央病院へ研修医として入職しました。初期研修2年を終えて、救急医として同病院の高度救命救急センターで働いております。
救急医の仕事はどんなことをやっているか、少しご説明させていただきます。
大きく3つに別れています。特殊救急型といって重症外傷や全身熱傷、心肺停止などの重症急性期疾患に対応するもの、ER型といって全ての救急患者を受け入れ、適切な転帰を決定し、当該科に振り分けるもの、集中治療型といって、大手術の後の管理や人工呼吸器などの集中治療患者を治療するものがあります。
私が勤務する当センターは、特殊救急型に区分されます。ドクターヘリとドクターカーを擁し、病院前からの救急医療を積極的に行っております。ドラマ『コードブルー』をイメージしていただければいいと思います。(あんなにカッコ良くはありません苦笑)
『コードブルー』と同様に、我々のスタッフは腹部外科や脳神経外科、整形外科などのサブスペシャリティー(得意分野)を持っており、病院前救急から初療室での蘇生処置、手術や血管内治療などの決定的処置、加えて集中治療まで一貫して救急医が治療を行っています。また院内急変対応や他科からのコンサルトにも対応しており、院内のセーフティーネットとしての働きもあります。
上記に加えて初期研修医の指導はもちろんのこと、JATECやICLSなどの救急医療コースの開催などの救急医療教育も行っています。もちろん、ある程度は多忙なことも事実ですが、当院でもシフト制の導入などで勤務時間の短縮も徐々に始まっています。
最後になりますが、救急医の仕事は多岐にわたり、非常に有意義な仕事です。これからもこの道を邁進していきたいと思っております。
経歴
2009年 駿台甲府高校卒業
2015年 山梨大学医学部卒業
2015年 山梨県立中央病院 初期臨床研修医
2017年 山梨県立中央病院 高度救命救急センター