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駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報・ドクターリレー Vol.49

高野 洋次郎 (25期 昭和大学横浜市北部病院消化器センター 外科)

 この度、ドクターリレーvol.49を担当させていただく25期の高野洋次郎と申します。紹介いただいた前回担当の村田先生はサッカー部の2つ下の後輩であり、自分の引退がかかった県総体の予選で貴重なゴールを決めてくれたのは今でも鮮明に覚えています。

 現在は、神奈川県横浜市にある昭和大学横浜市北部病院の消化器センターで外科として勤務しています。ドクターリレーのvol.46を担当した齋藤淳平先生と同じ病院で働いています。彼とは研修医時代の同期であり、先輩後輩の隔たりなく仲良くさせてもらってます。

 消化器外科とはどんな仕事なのかを簡単に説明したいと思います。外科なんで当たり前ですが手術がメインになります。予定手術では大腸がんや胃がんといった悪性腫瘍の手術を行います。当院ではほとんどが腹腔鏡の手術です。腹腔鏡の手術は開腹手術と比べ創が小さく、痛みも少なく回復が早いことがメリットに挙げられます。しかし、開腹手術に比べ操作が困難であり、手術時間も長いといったデメリットもあります。ただ技術を習得することでこうした欠点を補うことが可能であり、自分も最近になって、腹腔鏡手術の執刀をする機会が増えてきて、少しでも先輩方に追いつけという気持ちで精進しています。

 ただ、消化器外科は予定手術だけではありません。虫垂炎、胆嚢炎、消化管穿孔、腸閉塞といった緊急手術も行います。緊急手術は予想できない上に、大体夜遅く手術を行います。最近は高齢者の緊急症例が多く、心臓や肺、腎臓といった臓器に何らかの既往を持っており、術後の管理のため付きっきりになることもあります。大変な時もありますが、外科医の成長には経験が重要であり、1つ1つの症例を丁寧にこなすよう心がけています。

 執筆しながらサッカー部、駿高祭、中学、高校時代の様々な思い出が蘇ってきました。なかなか山梨に帰る事ができない日々ですが、自分の原点となる駿台甲府を思い出し、活力となる機会をいただき大変感謝しています。  ご精読ありがとうございました。

経歴
2007年3月 駿台甲府高等学校卒業 その後、二浪(もちろん駿台予備校) 
2015年3月 杏林大学医科学部医学科卒業
2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期研修医
2017年4月~昭和大学横浜市北部病院 消化器センター(外科)所属

1番左のスコープを持っているのが、高野洋次郎さんです。

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