駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報 ドクターリレー Vol.4
2012年6月1日
薬袋 正人(4期 薬袋レディースクリニック勤務)
はじめまして4期生の薬袋(みない)です。
私を紹介してくださった平賀寛孝君とは、山梨大学付属中から一緒でしたが、もっとも彼は入学と同時に優秀なクラスに入り、そのまま卒業まで同じクラスになることはなく、私は久保先生が担任のおせいじにも優秀なクラスとは言えないF組に入りました。
その当時の駿高は校則という物が無く(今もないのかな?)
もちろん男子だけ全国各地から(北は北海道から南は沖縄まで)集まり、その当時若者のバイブルだった(といっても僕は知りませんでしたが)ホットドックプレスを休み時間に見ている大人ぽい人や、自己紹介の時、教壇の前で芸能人そっくりに歌を歌う人など個性派が集まり、入学早々すごいカルチャーショックを受けたのを今でも鮮明に覚えています。高校卒業後は、東海大に入り、日大や県中(山梨県立中央病院)などで研修した後、現在は父の跡を継ぎ薬袋レディースクリニックで働いております。専門は不妊治療ですが、山梨と言う土地柄、何でも屋みたいなかんじで婦人科をやっております。
前置きが長くなりましたが、本題に入りたいと思います。
近年、婦人科の病気の代表的なもののひとつである子宮頚がんが、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが原因だと言うことが分かってきました。
どこにでもいるウイルスですが、多くは性交時に感染し、持続感染した人の約0.15%(1000人に1人くらい)に子宮頚がんが発症すると言われています。現在ワクチンも開発されており、とくに性交経験をもつ前の10歳以上の女性の方の接種を推奨しております。100%効くわけではありませんので、接種後も定期的に子宮がん検診を受ける必要はありますが、娘さんをもつ同窓生の方や女性の同窓生の方は、ぜひ最寄りの医療機関に問い合わせてみてください。