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駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報・ドクターリレー Vol.24

田中 佳祐(19期 山梨大学第一内科勤務)

 初めましてよろしくお願いいたします。浅川幸子医師より第24回ドクターリレーの依頼があり、担当させていただきます山梨大学に所属する田中佳祐と申します。第25回は浅川幸子医師に引き継ぎをさせていただく予定となっております。何卒よろしくお願いします。

 この度御指名に預かりました19期生の田中佳祐と申します。オリエンタルラジオの藤森慎吾さんと同期の学年にあたります。高校時代は水泳部に所属しインターハイ、国体にも出場させていただきました。充実した高校生活を送らせていただいたのですが、担任の内藤先生に「医学部はやめておきなさい。」と何度も指導いただいた記憶が今でも鮮明によみがえってきます。

 現在は山梨大学の第一内科に所属しております。第一内科は山梨大学の中でも50名近い医局員が所属する大きな医局であり、駿台甲府高校の出身者はわたくし含め4名在籍しております。第一内科とは主に消化器内科を専門としており、食事を摂取し排泄に至るまでの臓器の診療にあたっております。大学病院でもありますので内部では細分化されており、食べ物が通過する食道、胃、小腸、大腸といった管腔臓器を担当する消化管グループ、代謝、解毒など、エネルギーの貯蔵の役割を果たす肝臓を担当する肝臓グループ、膵液、胆汁といった消化酵素を排泄する臓器を先行する胆膵グループの3グループに分かれております。消化器内科医になるためにはいずれに関しても熟知している必要はあり、処置、治療の種類は多岐にわたっているため飽きることのない分野になっております。

 消化器内科の最近の動向としてはC型肝炎の治療が非常に進歩していることでしょうか。これまではC型肝炎の治療は注射薬であるインターフェロンを主軸とした抗ウイルス療法が行われておりましたが、耐性をもったウイルス、個々人の耐性も関与しており治療成績も伸び悩む時期がありました。しかし、昨年より新規治療が導入され内服薬だけで9割ものウイルスを消失させることが可能となってきており、医療の発展を実感しております。

 今後の展望ですが、まだ目先の仕事しか手についておらず研究には手がついていない状況です。できるだけ多くの人に寄与できるテーマを見つけていきたいと思っております。長文失礼いたしました。

経歴
平成13年3月 駿台甲府高校卒業
平成20年4月 北里大学医学部を卒業し同校で研修
平成22年4月 東京都武蔵野赤十字病院勤務
平成24年4月 山梨大学第一内科勤務

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