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駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報・ドクターリレー Vol.28

小林 孝照(20期 Mount Sinai Beth Israel病院内科研修)

 みなさん初めまして、20期生の小林孝照(こばやしたかあき)です。現在、ニューヨークにあるMount Sinai Beth Israel病院で内科研修をしています。今回は医学のことから少し離れて、海外で働いてみる、海外に住んでみるという観点から話をしたいと思います。

 みなさんへのメッセージは「とりあえず海外に行ってみてください。」です。

 今、アメリカでは大統領選挙の予備選で共和党のトランプ氏の話題で持ちきりです。そんな中、私はニューヨークで医師として妻と海外生活を送っています。私は医師3年目(当時27歳頃)になるまで、まったく海外で生活することなど考えた事はありませんでした。帰国子女でもなく、英語が得意だったわけでもなく、海外旅行も駿台時代に修学旅行で行ったシンガポール、大学の卒業旅行で行ったヨーロッパの2回のみで、ましてや留学なんてまったく興味がありませんでした。
 しかし、色々な出会や仕事を通して20代後半にして米国に行き最先端の医療を学びたいという夢を抱くようになりました。アメリカの医師資格を取得するために英語でかなり苦労しましたが、お陰様で、今では32歳にしてニューヨークのマンハッタンにある病院で内科医として毎日忙しく働いています。14年前の高校時代に将来自分がアメリカで、それも英語を使ってアメリカ人の患者さんを診察する事を誰が想像できたでしょうか?こちらに来て2年が経った今でも英会話で苦労をしていますが、先輩医師や同僚達に助けられながら充実した毎日を過ごしています。
 また、プライベートでは、セントラルパークを散歩したり、ブロードウェーや5番街を歩いたり、ニューヨーク在住の日本人の友人の家のパーティーに招待され、そこで新たな友人の輪が出来たりと楽しいことがある反面、人間関係や食事・洗濯など日常生活で悩むことも有りました。また、ジョンズホプキンス大学のあるボルチモアでは銃声を聞いたり、ニューヨークでは買ったばかりの自転車をユニクロでの買い物中にチェーンを切断され盗まれたり、マンションにネズミが同居していたりと刺激的なことも経験しています。

 さて、将来何をするか決まっている人もいない人も、現在社会人として働いている方も、一度騙されたと思って海外に出てみませんか?特に大きな理由はいりません。夏休みに語学学校に1?2週間行ってみる、まったく英語できないけどホームステイに応募してみる、海外ボランティアに参加してみる、一年休学して留学してみる、高校卒業後に海外の大学へ進学する(私の駿台の同期で、卒業後にアメリカの大学へ進学し現在ニューヨークで働いている友人がいてマンハッタンで再会を果たしました。)などなど、方法はたくさんあると思います。多くの困難が待ち受けていると思います。しかし、その先に何事にも替え難い経験を得られる事を約束します。また、国外から日本を見つめ直すことは自分自身を見つめ直すことにも繋がり人生にとって大いに役立つと思います。

 英語が今できるかどうか、また年齢なんて関係ありません。
今少しでもやってみようかなと思った人。ほら、道はあなたの前に大きく広がっていますよ。

Best wishes,
Takaaki Kobayashi

経歴
2002年 駿台甲府高等学校 卒業
2002年 順天堂大学 医学部 入学
2008年 順天堂医院 初期研修
2010年 亀田総合病院 総合内科感染症科 後期研修
2013年 United States Naval Hospital Yokosuka, fellow
2014年 Johns Hopkins University Hospital, research fellow
2015年 Mount Sinai Beth Israel, internal medicine residency

ジョンズホプキンス大学病院での研究時代、奥様がアメリカに来るまでの1年間ルームシェアした3人のアメリカ人医学生との一枚(左から2人目が小林さん)。一生の友人だそうです。
夜勤明けに同僚たちと朝から(笑)一杯やっている様子(右側一番奥が小林さん)

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