駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報・ドクターリレー Vol.57
2021年6月1日
矢ヶ崎 英晃 (12期 山梨大学小児科)
皆様こんにちは、12期生の矢ヶ崎英晃と申します。同級生の有賀久和先生にご紹介をいただき、ドクターリレーVol. 57を担当させていただきます。
駿台甲府高校では3年間H組の固定クラスで、担任だった数学の後藤先生をはじめ多くの先生方にお世話になりました。男子クラスで非常に個性的なメンバーが揃っていて、毎日が刺激的で楽しかったです。
高校卒業後は山梨医科大学(現在の山梨大学医学部)に入学して、卒業後は小児科に入局しました。小児科を選んだのは、内科系の診療科の中から、未来を担う子どもたちに対する医療ができることがきっかけでした。小児科医になってからは子どもの診療に振り回される日々で、今では自分の子どもにも振り回されています。
小児科の中でも私が専攻しているのは、臨床遺伝学と内分泌学です。小児科では先天性・遺伝性の疾患の患者さんを多く診療していて、なぜこのような疾患が起きるのかを解明するのに、遺伝子解析を駆使して診療を行っています。現在の臨床遺伝学の解析技術は飛躍的なスピードで進化しており、今では次世代シークエンサーを用いてヒトの体の遺伝情報を全て解析することも可能です。最新技術を駆使して膨大な遺伝情報を解析して、一方では地域性と人間性に富んだ遺伝カウンセリングを同時に行うような診療を行っています。
昨今の新型コロナウイルス感染の影響で、なかなか思い通りの診療や研究ができなくて慌ただしい毎日ですが、お子さんが成長してゆく姿を見て、自分も勇気づけられています。皆様も小児科に興味がありましたら、ぜひお声をかけてください。
経歴
1994年 駿台甲府高校卒業
2000年 山梨医科大学卒業
山梨医科大学小児科入局、以後山梨県内の病院に勤務
2012年 浜松医科大学に国内留学
2013年 山梨大学小児科、遺伝子疾患診療センター