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駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報・ドクターリレー Vol.59

成澤 宏宗(24期 国立成育医療研究センター研究所 分子内分泌研究部 共同研究員)

 皆様こんにちは、ドクターリレーVol.59を担当させていただきます、24期の成澤宏宗と申します。同じ医局の先輩である矢ヶ崎先生からバトンを受け取りました。よろしくお願いいたします。

 駿台甲府高校では3年間担任だった数学の坂本哲雄先生をはじめ多くの先生方にお世話になり、山梨大学医学部に入学することが出来ました。

 大学卒業後は小児科に入局し、特に小児内分泌を中心に日々診療・学習の毎日を送っていました。現在医療の進歩は急速で新しい技術とそれに伴う病態の解明が進んでおります。去年大学院を卒業しましたが、今年1年間、機会を頂きまして成育医療研究センター研究所の分子内分泌研究部に共同研究員として研究をさせて頂くことになりました。

 成育医療研究センター研究所は日本に6か所存在する国立高度専門医療研究センターの1つです。病院と研究所とが一体となって、難病に悩む患者や家族に対し、安全性と有効性が充分に検証された高度先駆的医療の提供を行うことを目的としています。分子内分泌研究部では、胎児期、小児期、成人期に発症する内分泌疾患とそれに関連する奇形症候群をおもな対象として、臨床的および分子遺伝学的研究を行っています。自分は日本全国から集められた検体を利用し、ほとんどが原因不明とされていた中枢性思春期早発症(思春期が早く始まる疾患)の解析を進めております。カンファレンスでは専門家による、レベルが高い議論が日々なされており理解するには勉強が欠かせない状況ですが、最先端の研究に触れることで日々の診療における考え方も一層深くなると考えております。

 今後も今までの経験を生かして、時代に遅れないような医療を常に心がけていきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

略歴
2006年 駿台甲府高校卒業
2012年 山梨医科大学卒業
2012年 山梨大学医学部 臨床教育センター
2014年 山梨医科大学小児科入局、以後山梨県内の病院に勤務
2021年 成育医療研究センター研究所に国内留学

写真  2021年 分子内分泌研究部部長の副所長ご就任祝いにて
(左端 前から3番目 白い服が筆者)

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