%e9%a7%bf%e5%8f%b0%e7%94%b2%e5%ba%9c%e9%ab%98%e7%ad%89%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e5%90%8c%e7%aa%93%e7%94%9f%e5%8c%bb%e5%b8%ab%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e5%8c%bb%e7%99%82%e6%83%85%e5%a0%b1%e3%83%89%e3%82%af-8

駿台甲府高等学校同窓生医師による医療情報ドクターリレーvol.67

芦澤 圭(17期 山梨厚生病院耳鼻咽喉科医長)

 ドクターリレーVol.67を担当します、17期生の芦澤圭と申します。およそ30年前、私は駿台甲府中学校の1期生として入学し、入学式の挨拶を読ませていただきました。その日のことは今でも思い出します。初めて着るシャツにネクタイを付け「小さな紳士として」恥ずかしくないようにと胸を張っておりました。ちぐはぐなところも多かった私たちを、先生方は子ども扱いせず、まるで大人のように接してくれました。そのように扱っていただいた喜びや頂いた言葉は、いま私が医師として患者さんに接するときの基本になっているように思います。

 私は筑波大学に進学したあと茨城県で研修医や駆け出しの耳鼻科医として過ごし、耳鼻咽喉科専門医として山梨に戻りました。大学病院では10時間を超えるような頭頸部癌の手術をしたり、癌細胞に関する基礎研究も行いました。米国の学会で発表させていただく機会まであり、充実した勤務医生活を行っておりましたが、近年それ以上に自分のクリニックを持ちたいという気持ちが大きくなってきました。私の父と母は歯科医院を開いていましたが、お馴染みになった地域の患者さんと一緒に年齢を重ねていく様子は幸せそうでした。私もそのような地域に愛される相談しやすい医院を開きたいと考えるようになりました。

 その一方で、これまで病院勤務で積み上げてきた技術が生かせないまま失われていくのはもったいないようにも思います。そこで、大病院ほど専門性は高くないけれど、従来クリニックでは難しかった手術まで行えるような、病院とクリニックの中間といった位置づけの施設の開院を計画しています。1人の耳鼻科医では実現不可能な計画ですが、同調する耳鼻科医3人で開院を予定しています。集まってみれば3人の耳鼻科医のうちなんと2人が駿高の出身です。「チャレンジング・スピリット」を胸に、実現に向けて進んでいきたいと思います。2024年中に場所は甲府東部で予定しています。開院にこぎつけた際には、ぜひお越しください。その時はどうぞドクターリレーを見たとお声かけくださいね。

現在の職場、山梨厚生病院の耳鼻科外来で。

Sponcer